全くもって大した自慢にもならないのだが、なぜだか露出狂遭遇経験が多い私。
思い返してみると、今だからこそ笑える経験ばかりだ。
高校生の頃。地元の友達とある国道沿いのデニーズで食事をしていた時のこと。国道沿いに立ち並ぶファミレスを渡り歩くウィンドー露出狂に遭遇。
一面がガラス張りのファミレスは、彼にとって絶好のアピールの場なのかもしれない。
20代前半。真冬のとある朝の出勤時。ふと気がつくと雪ががんがん降っているのに傘もささず、つなぎの作業服を着た露出狂が私の横に・・・。
1秒でも早く走って逃げたいけど、いかんせん雪が積もっているので足が思うように進まない。
おかげで大通りに出るまでの数十メートル、不本意ながらも仲良く並んで歩くはめに・・・。
しかし寒い朝に露出を図るなんて、なかなか根性あるなと後で感心。
そんなこんなの経験を持つ私とはいえ、さすがにカナダではないだろうと思っていたら大間違い。出会いは突然やってきた.
あれはカナダの祝日、ヴィクトリアマンデー.
普段の月曜日とは違って、祝日であるその日の地下鉄はとっても空いていた。私が座っていた車両には、他に乗っていたのは数人程度だった。
座席は選びたい放題なくらいに空いているのに、肌の浅黒い一人の男が私が座っていた端っこの席の隣に立っている。
なんとなく嫌な予感が頭をよぎる。視線の位置を変えずにそれとなく彼の様子に注意を払うと、私の方を向いて何かアピールしたそうな笑顔が視界の端に・・・。
今までの経験上、この顔は間違いない!と確信。引き続きあくまでもさりげなく、視線は変えず、その存在に気づかないふりをすることに最大限の注意を払いつつ、意識を下の方へとずらしてみた。
やっぱり・・・・。
服があるべきその周辺には明らかに不自然な色が存在していた。
ここで大きな反応を示してしまったら相手の思うつぼ。何事もなかったかのように次の駅で降り、後に来る電車を待った。
天気のいい穏やかな祝日に、また苦笑いの経験値が増えることとなった。