トロントに来る前からBoxing Day(ボクシングデー)を楽しみにしていた私。
最初に聞いた時は、スポーツのボクシングが行われる日かと思ったが、全く違った。
クリスマスの翌日(12/26)に行われるバーゲン日のことなのだ。
そもそもBoxing Dayは宗教的行事らしく、由来にはいくつかの説があるようだ。
その中でも有力なのがこの2つ。
ひとつは教会が貧しい人達のために、クリスマス前に寄付箱を置き寄付を募り、クリスマスの翌日に箱(BOX)を開けて配った・・というもの。
もうひとつは、クリスマスも休みのなかった召使いが、翌日には休みをもらえ、その際に主人からギフト(BOX)を持たされたというもの。
それが今では大々的なセールが行われる日に変化していったのだ。
異国の地トロントで毎日節約生活を続けていた私は、これが最初で最後の買い物日になるだろうと期待に胸をふくらませていた。
当日は珍しく早起きも全く苦にならず、スニーカーを履いて準備万端。トロントでショッピングするならココ、という定番エリア、QWEEN ST.周辺を歩くことにした。
この通りにはカナダの人気セレクトショップ「Le Chateau」や、カナダが誇る数少ないブランド「CLUB MONACO」、靴のブランド「ALDO」などが立ち並ぶ。
まずはLe Chateauへ突入。思っていた以上に安い。○つ買うともう1つサービスといった看板も目立つ。しかしここでたくさん買ってしまうと荷物が重くて他をまわれないかも・・・と、数ある誘惑を振り切り、後ろ髪ひかれる思いの中次の店へ移った。
次は日本でもおなじみのアメリカンカジュアルブランドGAP。日本ではほとんど買うことのなかったブランドなのに、予想外の展開に。とにかく安いのだ。
50%OFFは当たり前。GAPはとにかく人気らしく、あまりの混雑に売切れてしまうのではと焦ってしまい、フリースを友達数人と色が重ならないように選んだ。更に、1月からの極寒生活を共に乗り切ることになるダウンコートと、タートルネックセーター、小物を即買いしてしまった。
お次はロングブーツを求めてALDOへ。しかし残念なことに幅広の足を持つ私は、サイズの合うブーツを見つけられず断念。
その後も休憩を入れながら、タワーレコードにHMV・・・と、とにかく歩き続けた。
夕方には足がパンパンに張り、疲れ果ててはいたものの、満足のいく収穫に気分は爽快だった。
数日後、GAPのフリースを来た人たちが街のいたるところに出現。友達と色がダブらないようにした苦労も水の泡となったのである・・・。