ハロウィンが終わり、12月に入ると街は一気にクリスマスモードに変身した。
デパートやショッピングセンターの前に飾られたクリスマスツリーは、どれもが巨大で個性的。
見ていて心がはずんでくる。
冬が長くて極寒のトロントは、地下道が発達しているのだが、寒さで鼻を赤くしながらも敢えて地上を歩き、bloor通り沿いのツリーやお店のディスプレイを眺めるのが仕事帰りの楽しみとなっていた。
ところでクリスマスは、日本とは違いカナダではあくまでも宗教的な行事。
友達や恋人同士ではなく、家族で静かに過ごすのが基本だ。
とはいえ、かれこれ半年以上毎日のようにつるんできた仲間はもはや家族同然。
ツリーを飾って、プレゼントを交換しようということになった。
予算は10ドル。くじ引きでランダムに誰が誰にあげるかを決める。
私は散々歩迷ったあげく、ボディショップのリラックスキットを購入した。
クリスマスツリーは、Hのバイト先の同僚Sがウォルマートで買ってきてくれ、パティシエの友人Yがジンジャーブレッドで飾りを作ってくれた。
ツリーの前にはたくさんの友達からのクリスマスカードを飾り、手作り感たっぷりの空間が完成。
パーティ当日は、家族と離れて暮らしているカナディアンの友達が来てくれたり、家族との食事を済ませた友達が後から来てくれたりと、予想以上に賑やかなものとなった。
ワインをあけ、料理をつまみ、プレゼント交換の時間に。
私が当てたのは、Mからのスタバ・クッキーキット。卵と牛乳を混ぜるだけでクッキーが焼けるというものだ。
今度みんなで作ろうよ!ということになり、後日のお楽しみに・・・。
昔からずっと憧れていた外国でのクリスマスは、トロントの寒さを溶かすほどの温かい思い出となった。