東京でもいいけど東京じゃなくてもいい。
今後の生き方を見つめなおし、そのような結論にいたった私たち家族は、東京から移住をすることにしました。
私たちのようなスタンスの人間が東京から出ることで、微力ながらも人口過密の緩和に協力できるのではないかと考えたりもして。
それではどこに住むか。次なる移住先を決めるにあたって、まず大事なのは自分がどういう日々を過ごしたいか知ることだと思いました。他のみんなが良いと思うことではなくて、自分が良いと思うこと。そこで金銭的なことや色々な条件を一切考慮せずに理想の1日というのを想像してみることにしました。
何度想像しても思考の枠は手強く、先入観や勝手に設けた制限で子供のような豊かさにあふれるものにはなりませんでした。でも私なりに精一杯イメージした理想の1日はこんな感じです。
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散歩がてら家の近くにある市場で新鮮な野菜と果物などを購入。できれば焼きたてのパンも
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家に戻ってコーヒーを淹れつつ早速買った野菜や果物、パンをささっと用意して朝食
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何かしら生業的なものをやる
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家でランチ。常備菜的なものも一緒に作る
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家の近くの雰囲気が良いカフェや図書館に行き、パソコン作業や読書
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なじみのお店に行き夕食。たまにはお酒も
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お風呂
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まったりストレッチや読書をしつつ、睡魔が訪れたら就寝
我ながら何とも地味で平凡な理想の1日だなと思います。でもこういうのがなんと有難くて尊いものか・・・。最近になって特に感じます。
さて、こういう日々が過ごせる場所は?と考えてみました。
家での過ごし方は一旦おいておき、問題は周辺の環境。
朝早くから毎日開いている、新鮮な野菜や果物が手に入る市場ってあるんでしょうか。また日本のパン屋さんって案外営業開始が遅かったりします。この2つをクリアするのは意外と難しそうです。
夫の方はというと、半自給可能なくらいの畑作業がやりたいみたいです。いわゆる半農半Xというやつです。あとは温泉にも通いたいとのこと。
朝市と早朝オープンのパン屋に畑と温泉。
自分で野菜を育てるなら、朝市には行かなくてもいいかもしれません。せめて週一開催のマーケットくらいは行きたいなと思いますが。
パンも毎朝食べるわけではありません。ご飯も大好きですし。それなら焼きたてじゃなくても妥協するか・・・と思えてきます。
となると、あとは畑と温泉です。畑は家の敷地内か、家から毎日通うのが苦じゃない距離にあるレンタル畑が理想です。温泉はあまり高いと通うのがきついです。100円とは言わずとも、せめて300円か400円程度で利用できる公共温泉があればと思います。
だんだんとイメージが固まってきたので、具体的な場所を探っていくことにしました。