福岡県古賀市へ移住して半年たちました。
我が家は基本的に毎日1回は外食しています。
そのため半年間とはいえ結構な数の「古賀グルメ」を堪能させていただきました。
福岡県は食べ物がおいしいとは移住前から何度も聞いていましたが、古賀市もご多分に漏れず。
そのレベルの高さに何度も感動させられました。
この感動を何かの形に残したいなと考えた結果、「みうっシュランガイド」なるものを立ち上げ、その年に特に印象に残った料理をいくつか選び、ブログでご紹介することにしました。
本家のミシュランガイドは店単位の選出ですが、みうっシュランガイドは料理単位にします。
「みうグルマン」と悩みましたが、より語呂合わせの良い「みうっシュラン」でいこうと思います。
もちろん書籍の発行はありません。web版のみです。
「みうっシュランガイド・古賀(2022年版)」の選考基準
いろいろ悩んだ結果、2022年は「古賀市で味わえる世界本場の味」という基準で選出することにしました。
わたしは海外への旅が大好きで、これまで偏りはあるもののさまざまな国へ行きました。
特に現地の食を探求することが何よりの楽しみでもあり、さまざまな食文化を経験してきました。
そこでおこがましいながら美味しさは大前提で、かつ本場の味を彷彿とさせる逸品をご紹介したいと思います。
2022年版に選出したのは3品です。
順番は逸品に出会った順に書いていきます。
「カルボナーラ」PASTA LEGARE(パスタ レガーレ)
まず一品目は、PASTA LEGARE(パスタ レガーレ)のカルボナーラです。
カルボナーラと言えば、イタリアの首都、ローマを代表するパスタです。
私はローマに友人がいることもあって、友人のマンマが作った家庭のカルボナーラから人気店のカルボナーラまで、さまざまなカルボナーラの味を体験しました。
そのなかで一番うまい!と感じたのが、カルボナーラ発祥のレストラン「La carbonara(ラ カルボナーラ)」のカルボナーラです。
めちゃくちゃベタな店名ですが、店名にカルボナーラとつけるだけあって、それはそれは納得のおいしさでした。
その感動の味を体験できる場所が、なんと古賀市にあったのです。
それがPASTA LEGARE(パスタ レガーレ)のカルボナーラです。
日本では生クリームを使うのが定番のカルボナーラ。本場イタリアでは決して使いません。
卵とチーズ、黒コショウという非常にシンプルな味付けです。
そしてPASTA LEGARE(パスタ レガーレ)のカルボナーラも、イタリアと同じく生クリーム不使用で作られています。
さすがにグアンチャーレ(豚ほほ肉の塩漬け)と厚切りベーコンの違いを感じずにいられませんでしたが、違うというだけでおいしいです。
また、La carbonara(ラ カルボナーラ)のパスタは店内で手打ちしたパスタを使用しています。
PASTA LEGARE(パスタ レガーレ)のパスタも生パスタです。
カルボナーラで生パスタと乾燥パスタのどちらを使用するかは、食感や風味に大きな差を生みます。
古賀市でローマを思い出すカルボナーラに出会えるなんて、本当に感激です。ありがとうございました。
PASTA LEGARE(パスタ レガーレ)
福岡県古賀市中央2丁目 8番35号
080-3968-6591
Morning 8:30~11:00/Lunch 11:00~15:00/Dinner 18:00〜22:00 <土のみ>/水休
https://www.instagram.com/pastalegare/
「フィナンシェ」カフェ・くるみ
二品目は、カフェ・くるみのフィナンシェです。
さて、みなさまは何をもってフィナンシェと認識するでしょうか。
フィナンシェとよく比較されるマドレーヌとの違いは、その形状で判断する人が多いのではないでしょうか。
四角型ならフィナンシェ、丸型ならマドレーヌと。
たしかにフィナンシェという名前は「金融家」や「金持ち」が由来と言われているだけあって、あの金塊の形はフィナンシェの大きな特徴です。
また材料で言えば、マドレーヌが溶かしバターと使用するのに対して、フィナンシェは焦がしバターを使用します。
アーモンド(粉・挽)を多く使うのもフィナンシェの特徴です。
そして、個人的には形と材料に匹敵するほど大事だと思っている特徴として、食感があります。
「外側カリッ、内側がふわっ&モチッ」であってこそのフィナンシェなのです。
初めて正統派のフィナンシェを食べたときの食感には衝撃を受けました。
いままで食べてきたフィナンシェはなんだったのか。
「フィナンシェ」ではなく「フィニャンセ」ではなかったのか、と。
もちろんフィニャンセはフィニャンセのおいしさがあります。
ただ正統派かどうかといえば、首をかしげざるをえません。
日本で食感にこだわったフィナンシェは、そう多くありません。
ところがなんと!古賀市に正統派食感のフィナンシェがありました。
それがカフェ・くるみのフィナンシェなのです。
あまりにも感激したので、次回お店に伺った時にその思いを伝えました。
すると、
「わたし(日本によくあるフィナンシェの)あのジュワ~・・・とした食感が苦手なんですよ。だからうちのフィナンシェは高温で一気に焼き上げるんです。」
という回答がかえってきました。
なんでも230℃の高温で焼くのだとか。それであんな「外サクッ内フワッ」な食感になるのですね。
さすがフランス菓子を専門としているオーナーです。
バターにもこだわっていて、フランス産のバターが仕入れられた時のみ提供とのこと。
まさか古賀市でこんな正統派フィナンシェに会えるなんて感謝の一言です。
ありがとうございました。
カフェ・くるみ
福岡県古賀市駅東1丁目5−11
080-3986-5544
11:30〜18:00(木・日16:00close)/木17:00〜(takeout Time)/ 月・火休
https://www.instagram.com/cafekurumikoga/?igshid=1nrn8g75afxfc
https://www.facebook.com/profile.php?id=100050366052350
「中華粥」中国菜ろうりん 朗凜
三品めの選出は、中国菜ろうりん 朗凜の中華粥です。
中国菜ろうりん 朗凜では、ランチタイムにご飯の代わりに中華粥をいただくことができます。(数量限定)
広東料理と四川料理をベースにしているお店なので、中華粥はおそらく広東式の中華粥(広東粥)かと思います。
広東粥の魅力は、なんといってもトロ味とうま味、そしてコクの深さ。
本当においしい中華粥は具なんていりません。
むしろない方が、お粥本来のうま味をや食感を味わうことができるのではないでしょうか。
日本では、具が一切入っていない広東粥は意外と珍しくて、私が知っている限りでは香港拠点のレストラン「糖朝」ぐらいです。
横浜中華街の有名な中華粥専門店「謝甜記」にもプレーン粥はありません。
中国菜ろうりん 朗凜でランチタイムにいただける中華粥は、上に少し干しエビが載っている程度でほぼプレーンです。
また主菜とのバランスも絶妙で、白飯との相性が抜群な麻婆豆腐にもよく合います。
手間のかかる広東粥がランチタイムにご飯の代わりにいただけるなんて嬉しい限りです。
ありがとうございました。
中国菜ろうりん 朗凜
福岡県古賀市中央2丁目6−38
092-943-5464
Lunch 11:30~14:00/Dinner18:00~22:00/不定休
https://rourin.club/
https://www.instagram.com/rourinhiro/
https://www.facebook.com/rourin2754
総評(まとめ)
みうっシュランガイド創設1年目の2022年は、「古賀市で味わえる世界本場の味」と題して選出させていただきました。
古賀市のグルメ、いろんな意味で驚きっぱなしの半年でした。
来年も、お題は何にしようか妄想を楽しみながら、食への好奇心全開で食べ歩きしたいと思っています。
★ 2022年みうっシュランガイド・古賀 ★
「カルボナーラ」PASTA LEGARE(パスタ レガーレ)
「フィナンシェ」カフェ・くるみ
「中華粥」中国菜ろうりん 朗凜