星の数ほど世間に出回っている語学勉強系のアイテム。
最近は翻訳機能も格段に進化していて、もはや外国語を勉強する意味なんてないんじゃないかという気にもなってきます。
でもやっぱり自分自身で・・・という思いも依然として強くあるものです。
例えば年に1回は旅行する大好きな台湾では、Google翻訳を使ったりもするけど自分の言葉で話した方が全然楽しいし、日本にいても意外な所で意外な人に日本語で話しかけられると嬉しく感じるものです。
ただ留学やビジネスユースならともかく、私のように中国語を年に数回だけ旅行で使う程度なら、何も気合いを入れて語学学校に通ったりする必要はないのかなと感じています。
というか、そのようなニーズの人間が語学学校でお金を払ってゼロから文法とか勉強しても、つまらないわ使わないわで続かないのではないのかなと。
それなら自分が必要としていることだけ勉強すればいいじゃないか!ということで、独自の方法をとることにしました。
それは自分だけのオーダーメイド会話帳を作ることでした。
市販の中国語の教材や会話集などを見ても、ある程度は満足できるものの自分が実際に使う文例がありそうでないんですよ。
そもそもこういうニーズって本当に人それぞれで、100人いれば100人が違う文例が必要になってくるのです。
もちろん「你好(こんにちは)」とか「謝謝(ありがとう」のような万人が必要とする超基本フレーズはあります。
でもその先は本当に人それぞれで、私なんか「このお菓子は常温保存でどのくらい日持ちしますか?」とか「中身は個別包装されていますか?」なんてめちゃくちゃ使うんですけど、こんな文例が載っている会話帳はありません。
それならばと自分で作ってしまうことにしました。そしてこれが本当に役に立った立った。
中国語がぺらぺらなんて間違っても言えませんが、個人旅行程度ならかなり楽しむことができるレベルまで到達しました。
そうしたら旅行のクオリティが格段にアップして、楽しさレベルも以前とは比較にならないくらい上がりました。
ぜひぜひこの感覚を他の方にも味わっていただきたく、その方法を詳しくまとめることにしました。
今回は私が実際におこなった中国語(台湾向け)の会話帳の作り方を軸に説明していきますが、もちろん他の言語でも応用できるはずです。
【会話帳の作り方1】3つのポイント
まず、始める前にポイントを3つほどあげますね。
誰のためにでもなく自分のために作るものなので、とにかく楽しみましょう
というか、楽しめないくらいなら最初から作らない方がいいと思います。
これは完全に自分のために好きでやることなので、120%楽しんでやりましょう。
作業時間をあらかじめ決めましょう
楽しみましょう!と書いてはみたものの、実は物事というのは案外楽しいだけでは続かないものです。
楽しむことと同じくらい大事なのは習慣化させること。
語学は自転車乗りのように1度できるようになったら半永久的にできるものではありません。
使わなければ使わない分忘れていきます。
また継続がとても重要で、週に1日2時間やるより毎日10分やる方が力がつきます。
というわけで、歯磨きのように習慣化できるまでは、作業時間を無理のない範囲で決めてしまうと良いでしょう。
更にできなかった場合の予備時間も1つ設けておくのがおすすめです。
作って終わりではなく、使って育てていきましょう
語学は使ってこそ役に立つものです。会話帳を作って終わり!ではなく、ぜひとも覚えた文を積極的に喋ってみましょう。
そして会話帳をどんどんアップデートしていくことも大切です。
「作って使って育てる」というわけですね。
【会話帳の作り方2】ノート選び
まずは会話帳にするノートを選びましょう。文字が書き込めるものならどんなものでも大丈夫です。
私は無印良品の文庫本ノート・薄型にしました。
これならコンパクトで軽いので旅先でも荷物にならず便利です。
好きなシールやマスキングテープなどを貼って気分をあげるのもおすすめ。
ノートが可愛いとモチベーションも上がるので気に入ったものをぜひ選んでくださいね。
あ、ちなみにボールペンはユニボール シグノ 極細 0.38mm ブルーブラックを使用しています。
友人に勧められて以来、文字の太さ加減といい色味といい価格の安さといい今のところマイベストペンです。
【会話帳の作り方3】シチュエーションをリストアップ
次におこなうのはシチュエーションのリストアップです。ノートは決まっていますが、まだこの段階では使いません。
ノート選びとシチュエーションのリストアップは同時進行でもいいと思います。
リストアップする中で、何となくこういうレイアウトで会話帳を作りたいなという具体的なイメージができるからです。
先にノートを決めると気分が上がるので、個人的には最初に、あるいは少なくとも同時進行でやることをおすすめします。
さて本題です。
ひとことで旅行会話といっても、色々なシチュエーションがありますよね。
市販の会話本なら「空港にて」とか「ホテルで」みたいなやつです。
でも全てのシチュエーションを揃える必要はありません。
例えば空港やホテルなどで必要な会話は限定的であるため、市販のテキストで十分ですし、これらの場所には英語(or日本語)が話せる人が多いです。
あくまでもオリジナルなものなので、学習言語を使う頻度が多い場面を優先させましょう。
私の場合は「カフェ・レストラン編」、「夜市編」、「お買い物編」から作り始めました。
【会話帳の作り方4】文例を日本語で考える
シチュエーションをリストアップしたら、それぞれの場面で使うであろう文例をあげていきます。
この段階では、思いつくままにたくさんのフレーズをあげていくのがポイント。
最初から厳選しようとすると案外文章って浮かばないものです。
どんなに細かくてニッチな文でも構わないので、自分が旅行の際に話すであろう文をメモしていきます。
この作業では想像力を駆使して楽しんでくださいね。自分だけの妄想タイムです。
全てフレーズを出し尽くしたら、それらを読み返してみましょう。
実際に旅行先で話したいと思うフレーズであれば全てを選んでもかまいません。
浮かんだもののこのフレーズはいらないかなというものがあれば削っていきます。
フレーズの選定が終わったら、ようやくノートの出番です。
書く順番は、使う頻度の高そうなフレーズからにしましょう。
この後に学習言語の翻訳文を書いていくわけですが、それを日本語文の下に書くか横に書くかでレイアウトを変えていきます。
私のおすすめは、日本語を左側、学習言語を右側に書くレイアウトです。
なぜなら、このレイアウトだと日本語だけ、学習言語だけと分けて見ることがしやすいからです。
日本語だけ見て学習言語に訳す練習がしたいのに答えが見えてしまっては困ります。
というわけで、特にこだわりがなければ左側に日本語文を書いていきましょう。
後編につづきます。