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旅のエッセイ「ベトナム・ホーチミンシティのクラブでVIP待遇を経験」

今回は15年ほど前に初めてホーチミンシティのクラブ(⤵)ではなくクラブ(⤴)に行った時の話です。

日本に限らず世界中の大抵のクラブといえば、23時頃からようやく盛り上がり始めるのが基本。
ところがベトナム第一の経済都市・ホーチミンシティのクラブは違っていた。

閉店時間は0時。日本のクラブならR&Bからトランスに移るような時間帯に、お店自体が閉まるのだ。

「うそでしょ?」と疑問を持ちつつ、ローカルに人気のクラブ「Liquid」に視察がてら行ってみた。

IDの提示を要求されるだろうと思いパスポートコピーを持参したのだが、その必要は全くなかった。
入口で警官のような制服を着た5人位のセキュリティ達に囲まれ、そのまま奥の席まで案内された。
それは自分がVIPかと錯覚するくらいの手厚い待遇だった。

店の中を見回してみると、まるで昭和バブル期の日本かというくらい、ワンレン& ボディコン姿の女性客でにぎわっていた。

中にはクリス松村系の人や、ちっちゃいビヨンセみたいな人もいる。

そしてとにかく露出度が高い。
いったい昼間はどこに潜んでいたのだろうかと思うくらい露出度が高くて目がくらむような人たちが、こぞってお酒をボトルごと注文している。

日本のクラブではビールやカクテルが主流だが、ベトナムでは大人数で強いお酒をボトルごと注文するのが常識らしい。

店内の音量自体も相当なものだが、特に重低音が効きまくっていて、「ドス!ドス!ドス!ドス!」というバスドラの四つ打ちがみぞおちに響く。

とにかく最初から最後までアクセル踏みっぱなし。バラード曲は一切流れず、常時激しい曲が流れ続けた。

深夜0時まであと10分位となり、この盛り上がりの中で本当に閉店するのかと思った瞬間、突然チークダンスミュージックが流れ始めた。

これもお約束の流れなのか、店内に大歓声があがった。

そして噂は本当だった。0時ぴったりに音楽が止まり店内がパッと明るくなった。

帰りは入店時に見かけた制服姿のセキュリティ陣が、出口付近に行列を作って待機していて、満面の笑顔の彼らと次々に握手をして別れるといった具合。その意味は全く不明だった。

翌日に行ったクラブは欧米人客の多いところだったけど、これまた0時ぴったりに音楽がストップした。

ちなみにどちらの店もチャージはなくて、ドリンク代のみだった。

さすがに現在は事情が変わっているようで、ざっと調べたところでは、0時で閉まるクラブはないようだ。

社会主義共和国の文化の名残りを垣間見たような貴重な体験だった。

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