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蜜香紅茶の人気が日本でも台湾でも高まっている
台湾茶といえば真っ先に思い浮かぶのは烏龍茶ですよね。
でも最近はだんぜん紅茶が来てます。
以前は紅茶と言えば輸入モノばかりで、見かけるのは阿薩姆(インドのアッサム種を移植したもの)か赤玉18号(台湾の改良品種)。
それが、ここの所やたらと目にする紅茶があるんです。
その名も「蜜香紅茶」。
名前からして美味しそうですよね。
なにやらミルクを入れないのに、そのままでミルク感たっぷりの紅茶なのだとか。
テレビの旅番組で取り上げられたり雑誌の台湾特集に掲載されていたこともあって、最初は日本限定の流行りかと思っていました。
ところが現地に行ってみると、蜜香紅茶は台湾人の間でも人気なのです。
ここで台湾茶のことを少しでも知っている方ならおや?っと思ったかもしれません。
そうです、烏龍茶にも蜜香と呼ばれるお茶(蜜香烏龍茶)があります。
蜜香烏龍茶も蜜香紅茶も甘みが特徴のお茶ではありますが、全くの別物です。
そして私はもともと蜜香烏龍茶が大のお気に入り。
同じ蜜香という冠を下げているお茶となれば、紅茶でも気になります。
というわけで早速買ってみることにしました。
台北を歩き回って蜜香紅茶を購入
まずは台北希望廣場農民市集(週末のオーガニックマーケット)へ
まずは台北に行くと必ずのぞく台北希望廣場農民市集(週末のオーガニックマーケット)に行ってみました。
オーガニックマーケットに行くと、必ずお茶の生産農家さんが何軒か出店しています。
質が良くて値段も街中の小売店で買うより安いです。試飲もガンガンさせてくれます。
やはり紅茶の人気があるのか、蜜香紅茶を販売している所が数軒あったので試飲させてもらいました。
向こうから蜜香紅茶の試飲はどうかと声をかけてくる所もありました。
残念ながら、他の紅茶との違いをあまり感じることができなかったのでここでは断念。
でも台北希望廣場農民市集は本当におすすめです。
市場やスーパー巡りが好きな方はぜひ行ってみてほしいです。
【台北希望廣場農民市集】
営業時間:10:00-19:00(土曜日)、10:00-18:00(日曜日)
住所:100台北市中正區林森北路北平東路
つぎに行ったのは、お洒落なパッケージで人気の「琅茶Wolf Tea」
つぎはテレビで紹介されていた琅茶Wolf Teaです。
琅茶Wolf Teaのお茶は何種類か飲んだことがあり生産者も間接的に知っているので、クオリティに間違いがないのはわかっていました。
ただ、いかんせんお値段が優しくない。
もちろん質がいいので当然なのですが、気に入るかどうかわからないお茶に対して大きなリスクは避けたいところ。
最終的に蜜香紅茶の購入したのは老舗の茶問屋「林華泰茶行」
というわけで、最終的に購入を決めたのが林華泰茶行。
林華泰茶行は、1883年創業の台北では最も古い茶問屋なのだとか。
こちらの蜜香紅茶をおすすめするネット情報が多かったのと、私自身一度も行ったことがないお店だったので、この機会に訪問してみることにしたのです。
ちなみに隣にとてもよく似た名前のお茶屋さんがありますが、全く別のお店らしいです。
間違えないように注意。
店内は情報通り銀色の茶葉の入った缶が置いてあるだけでとってもシンプル。
まさに「THE・問屋」という感じ。
でも親切に取り扱っているお茶の種類と価格が壁に貼ってあったので助かりました。
こちらの表に記載はありませんが、蜜香紅茶は1,200元(5,600円)と1,600元(6,400円)の2種類ありました。
ちなみにこれは一斤(600g)の値段で、観光客などは1/4斤(150g)で買うことが多いと思います。
となると、150gで1,200円と1,600円。いずれにしても一般の紅茶よりケタ違いに高い・・・。
それでも街中の小売り店で買うより全然安いので、お試しということで安い方を買うことにしました。
【林華泰茶行】
営業時間:7:30-21:00
休み:なし(旧正月を除く)
住所:103台北市大同區重慶北路二段193號
自宅で蜜香紅茶を飲んでみた感想
帰国後早速飲んでみました。
使ったのは台湾茶用の小さい急須。茶葉の量は急須の1/3位。
一口飲んだところ・・・
おいしい!紅茶の嫌な渋みがない!
でも・・・ミルク感ある・・??
確かに美味しいんですよ。でも蜜香紅茶を買うきっかけとなった最大の特徴であるミルク感というものはよくわかりません。
確かに後味にほんのりミルクっぽい感じがあるといえばあるような・・・?
でもテレビで観た
きゃぁ~っすごいっっ!本当にミルクティーみたい!
という反応はどう頑張っても出せません。私が味音痴なのか?
蜜香紅茶を紅茶の専門家に飲んでもらってみた
どうもスッキリしなかったので、行きつけの紅茶を得意とするカフェに行き、お土産として茶葉をおすそ分けしつつ感想を聞いてみることにしました。
さすがはプロ!通常の紅茶と台湾茶と二種類の淹れ方で味をみてくれました。
まずは通常の紅茶の淹れ方で・・・
うん、おいしい。少し優しいから茶葉多めでいいかも。
茶葉を増量してみたところ・・・
確かに茶葉は多い方がいいかな~。
結構入れたけどホント柔らかい味だね~。
台湾茶方式では・・・?
あ!こっちの方がいい!やっぱり台湾の紅茶だからかしら。
更に・・・
あぁ確かにほんのりミルクっぽい感じはあるね。
あくまでもほんのりだけど。
なるほど。確かに台湾のお茶屋さんでは、紅茶も烏龍茶と同じ小さい急須で入れています。
その後もあーだこーだと感想を言い合っていたところ、突然店長の雄たけびが。
キター!!!今すんごい来た!ミルク感来たよ!!!
なんと!お喋りに高じて5煎じ目となったところで、ようやくミルク感が来たのです。
すかさず私も飲んでみます。
ほんとだ!ミルク、ミルク!わぁー面白い!!!
自宅では夕食後に飲んでいたので、せいぜい行っても2煎じ程度。
まさかその先にこんな味が待っていたとは知りませんでした。
ついに「蜜香紅茶の向こう側にたどり着いた」という感じです。
そこで更に何やらひらめいた店長が・・・
これ、ミルク感を楽しむなら水出しが良いと思う。
夜に2煎じ目まで飲むんでしょ。
残った茶葉を水出しに使うのよ。
そうしたら翌日美味しい水出し紅茶が出来るよ。
おぉ~!なんというアイデア!
確かに水出しだとまろやかに味が出そうだし、あらかじめ2煎じ目まで飲んでおけば、苦みや渋みが抜けて更にミルク感が前面に出るはず。
蜜香紅茶の入れ方・まとめ
みうっちゃ的蜜香紅茶のミルク感を最大限に味わう飲み方をまとめました。
①一般的な紅茶ではなく、中国茶と同じ茶器を使う
オススメは茶壷(蓋椀)ですが、小さめの急須でも良いと思います。
②茶葉の量は好みですが、多めの方が味がわかりやすい
苦みや渋みが少なめなので茶葉が多くても飲みやすいです。
③ミルク感は5煎じ目あたりから押し寄せる
④ミルク感を楽しむなら水出し紅茶もアリ!
以上です。蜜香紅茶をゲットしたら、ぜひぜひ試してみてくださいね。
おまけ・日本でミルクティー感のある紅茶を発見
さいごに番外編として、日本で見つけたミルクティー感のある紅茶を紹介します。
それは佐賀県嬉野市にあるお茶の老舗、中島美香園の嬉野紅茶です。
嬉野温泉を旅行したときにおみやげで中島美香園の嬉野紅茶を購入しました。
いつものように淹れた紅茶がミルクティー感たっぷりでびっくり。
いたって普通に淹れただけです。5煎じ目でも水出しでもありません。
これは嬉しい驚きでした。