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【ワーホリ回想記・ミレニアムトロント】30.気合いに圧倒されたハロウィン

「Trick or Treat!(トリックオアトリート!)」でおなじみの行事、Halloween(ハロウィン)。

10月31日のその日が近づくにつれ、職場でもハロウィンの話題がのぼるようになった。

中でも一番盛り上がったのは仮装についてだ。

何気なく「今年は何か着るんですか?」とある女性の同僚に聞いてみると、

「そうだなぁ・・去年はストッキングかぶったから、今年は頭から血糊(ちのり)でも流してみようかな。」

という午後の眠気もふっとぶ発言が返ってきた。

仮装といえば、魔女の帽子をかぶったり、かぼちゃとか何かのかぶりモノをかぶるんじゃないんですか?と聞き返すと、何を中途半端なこと言ってるんだという冷たい反応。

彼女のようないかにも普通な人が、ストッキングを頭からかぶっちゃうカナダのハロウィンってなんなんだ・・・と想像したら、否が応でも興味がわいてくる。

期待が高まる中で迎えたハロウィン当日は日曜日。

一体どんな人がいるのか街を散策してみようと友人の一人と約束をした。

最初に乗りこんだ地下鉄の電車の中にも、期待を上回る仮装人がうようよといた。

うつろな目をしてブツブツと何かをつぶやきながら、血糊のついた人形をなでなでしている人。

「エルム街の悪夢」のフレディみたいな金属の手袋を装着し、カチャカチャやっている人。

なんと同僚の去年のネタであるストッキングをかぶった人もいるじゃないか!

早く友人に会って報告したいという気持ちを必死に抑えながら、一人心の中で「うぉー!」とか「うぎゃー!」とか叫んでいた。

待ち合せの駅に着き、地上に出て友人を待っていると、交差点の向かいで映画「スクリーム」でおなじみの殺人鬼コスチュームを着た人を発見。

どうも私が見ているのに気づいたようだ。

嫌な予感は的中。信号が青になると同時に、全速力で私の方へ向かって走ってきた。

これは友人を待ってる場合じゃない!と必死でその場から逃げた。

敵は思ったよりあきらめが早く、すぐに新たなターゲットを探しに別の方向へ向かっていった。

やれやれと胸をなで下ろし、息をきらしながら待ち合せの場所へと戻った。

友人も私に会うまでにいろいろと遭遇したようだった。

合流後もぶらぶら歩きながら観察を続けていると、気合いが入っているのは仮装だけではないことがわかった。

一軒家の庭には、ハロウィン限定とは思えないほどのリアルな墓場がいくつもあったのだ。

期待以上のハロウィン散策に大満足。

暗くなってきたので、友人たちのたまり場となっている家に寄ると、その日もちょっとしたパーティをやっていた。

お酒がすすむと眠気が襲ってきて、今日もここでお泊りコースだなとウトウトしながらベッドになだれ込んだ。

どうやらそのまま眠り込んでしまったらしい。目が覚めた時はすでに空が明るくなっていた。

ふと横を見ると、全身黒タイツの人間がうつぶせで寝ているのに気づいて飛び起きた。

おいおい誰だよ・・・と顔をのぞくと、カナディアンの友人だった。顔面は真っ白に塗られ、口元にはすっかり見慣れてしまった血糊がべったりとついている。

後で聞けば、私がダウンした後にクラブから直行してきた友人が乱入してきたのだそうだ。

散々みんなを脅した後、力尽きて私の横になだれ落ちたらしい。

カナダ人のハロウィンに対する気合を十分に堪能した1日となった。


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