【ワーホリ回想記・ミレニアムトロント】15.猫とお留守番

1999-2000カナダワーホリ滞在記
1999-2000カナダワーホリ滞在記旅の森カナダ

 

6月26日から9日間、少し早めの夏休みになった。

 

グラフィックデザインを教わっている先生が、ちょうど同じタイミングで日本に一時帰国するために飼っている猫2匹の世話を探していた。特に大きな予定がなかった私は、もしよろしければ・・・と留守番を引き受けることにした。

 

実は私は120%犬派。猫の相手はまともにしたことがない。おまけに引き受けた猫たちは人見知りが極度に激しく、レッスンで訪問した時もほとんど姿を現すことはなかった。

とは言え犬のように散歩があるわけでもなく、ご飯とお水さえあげてくれれば良いと言われていたし、以前友達の猫に毛を逆立てながら威嚇されたことがあるが、この猫たちに関してはそのような心配はなかった。

 

お留守番1日目。

猫たちは私を警戒してか、「じゃあ、お願いしまーす!」と出かけるご主人さまを見送ることもなく、最初から姿を隠していた。

そのまま放っておくのも何なので、1LDKの部屋を隅々まで探してみることにした。このとき猫の名前を聞くのを忘れてたことに気づいたが、まぁ良しとすることに。

 

探すこと数分。寝室のベッドの上でグレーのまんまるとした猫を発見した。私に気づいても特に動じることなく毛づくろいに勤しんでいた。なんだ、かわいい奴じゃないか。

 

 

もう1匹はどこへ行ったかと探すこと30分。ようやく寝室のたんすの上で、ブランケットにくるまっている白地に黒ぶちの猫を発見した。よっぽど人見知りなのか、私に見つかった途端にビクッと飛び上がり他の部屋へ逃げてしまった。

 

 

夕ご飯の時間になったので、キッチンに置いてあるお皿にえさを入れ、いまだ寝室にいるまんまる君に伝えに行くと、意図が通じたのか、とぼとぼと歩いてきた。

しかし黒ぶちの方は全く姿を現さない。結局翌日の朝出かけるまで見ることはなかった。

 

お留守番から3日目。

まんまる君の方はすっかり私に慣れたようで、リビングのソファに座ってテレビを見ていると、隣にくっつきに来るようになった。

 

「か、かわいいぞ・・・まんまるぅ。」

 

しかし黒ぶちは一向に姿を現さない。果たしてご飯を食べているのだろうかと心配になってきた。

 

その夜。トイレで目を覚ますと、キッチンにいる黒ぶちを発見。とりあえず飢えてはいないことを確認して一安心。

 

お留守番4日目。

友達の家から帰り、いつものようにえさの準備をしていると、なんとまんまる君の後ろから黒ぶちが姿を現した。

 

「おぉぉ!ついにキターッ!」と近寄ると、まだ警戒心があるのか2、3歩後ずさり。はやる気持ちを抑えつつ距離を保って見守ることに・・・。

 

夕食後、ソファでまんまる君とくつろいでいると、リビングに黒ぶちが訪問。

 

「おぉぉぉ!おまえもかまってほしいのかぁ~!」と近寄ると、寝室に行ってしまった。

 

そんなこんなでじらされること数回。今度はソファの上まで上がってきた。恐る恐るお腹をさすってみると、仰向けになって気持ちよくしている。やっと警戒心を解いてくれた黒ぶちに感動。両手に猫たちを抱き、至福の時間を過ごした。

 

 

あっという間に予定の1週間が経過してお留守番は無事に終了。すっかり心を開いてくれたのか、帰るとき見送ってくれた猫たちに涙のハグでお別れをした。

 

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