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旅のエッセイ「台湾の居心地の良さの理由を台湾ドラマから推測してみる」

大原扁理さんの最新本「いま、台湾で隠居してます」読みました。

海外の滞在といえば、常に旅行以上生活未満のような私にとって共感することがいっぱいあり、じっくり台湾の情景を思い浮かべながら読みました。

そして私も台湾の居心地の良さについて書きたくなりました。そこで今回は大好きな台湾ドラマの視点から書いてみようと思います。

目次

日々のエッセイ「台湾の居心地の良さの理由を台湾ドラマから推測してみる」

私にとって海外旅行といえばずっと欧米方面一点張りだった。

アジアはどうも水回りなどの衛生面で抵抗があったのと、文化遺産的に魅力を感じていなかったこともあって、30歳を過ぎるまでは日本以外のアジアの地に足を踏み入れたことはなかった。

それがたまたま一度訪れた台湾の居心地の良さにすっかり魅了され、以来15年以上毎年訪問している。

言語に関しては日本語か英語で大抵の事はどうにかなってしまうので、なかなか現地の言葉を習おうという気にはなれなかった。しかし、さすがにこうも回数を重ねると、少しずつ旅のクオリティに対する欲が増してきて、最近になってようやく重い腰を上げるようになってきた。

台湾ドラマを観るのもその一環なのであるが、これまでいくつか観てきて、ひとつ気が付いたことがある。

それは、主役(善)だけでなく、悪役もかなり高い確率でハッピーエンドになるということ。

ストーリーはどれもそんなに複雑ではない。だいたいイケメンで若いながらも成功者の主役には、決まって相対する悪役が出てくる。そして主役がすったもんだの末ハッピーな結末を迎えると同時に、悪役の方も最終的に自らの罪に気づき、つぐない、赦され、救われるのだ。

悪は決まって成敗され、めでたしめでたしな日本の有名な時代劇やアメリカの映画とは全く様相が違う。

もちろん、私がこのブログで何が正しいとか善いとか言うつもりは全くない。そういうことではなく、台湾のドラマは善とか悪とかいう価値観を超えて、立場関係なく皆が赦され癒されていくといった感じなのだ。

ここに私が台湾に感じる居心地の良さのヒントがあるのだと思う。

台湾に行ってまず感じるのは、食べ物の美味しさや気候の暖かさはもちろん、人の優しさと懐の深さ。

そして台湾で人間観察していると、全くもって飽きることがない。なぜなら、皆さらけ出して生きているから見ていて面白いのだ。

一見皆平たい顔で、日本人と大して変わらないはずなのに、そのさらけ出しっぷりは日本の比ではない。何が流行ってるとかなど全くおかまいなしに好きな格好をして、いかにも育ちの良さそうな身なりの人が、礼儀作法とか関係なくご飯にがっつき、他人がどう思うかは二の次とばかりに感情をあらわにして生きているように見える。

それは台湾ドラマにみるように、全ての存在が無条件に認められているという共通認識に身を委ねて生きているからではないかと感じた。

それは決して他の存在から与えられたものではない。かつて長い間他国に支配され、1980年代後半まで戒厳令のもと自由な言論が許されていなかった台湾の人々が、自らの手で力強く勝ち取ったものなのだ。

今ではかつての統治国、日本よりよっぽど先進的で民主主義の法治国家にも関わらず、台湾には杓子定規ではない自由でおおらかな空気がベースとして存在している。

台湾の大好きなゆるキャラ。台湾人がコーヒー豆を擬人化するとこうなる。

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